
つぶやきひろしのページ
| 田舎体験が善意の消費にならないように ○8月3日から13日にかけて丹後半島・宮津市周辺で行われた長期キャンプ「ネイチャービレッジたんご」(日本ユースホステル協会)に子どもや学生ボランティアのケアスタッフとして参加しました(活動内容は8月14日更新の「今の椋川」を参照)。自然の中で遊ぶだけでなく、そこで暮らす人、仕事をしている人と直接触れる事を主眼においたこの長期キャンププログラムです。 さてこういう交流も一つ間違えると、迷惑を押しつけることになってしまっていることを忘れてはいけません。実際に仕事をしている現場や、暮らしておられる家にお邪魔させていただくわけですから、時間をかけて準備をし、地元の方と関係を作っていかねばならないのは言うまでもありません。椋川でも「山村体験」と銘打った活動がされるのですが、「『風呂に入らせてくれ』と突然やって来られて、断るに断れずに入らせてあげた」とか、「『食事を作ったから昔の話をしながら一緒に食べてくれ』と頼まれ、行ってみたけど食事が口に合わず、ほとんど何も食べずに帰ってきた」と言ったような不満を何回か聞いています。そういう事業はどれも事前の下準備も無いか、あるいはとても簡単に済ませていて、田舎の人の親切におんぶに抱っこ状態なのです。 私が参加したネイチャービレッジでは、一緒に活動をしていただいたことに対する謝礼を支払うことは当然として、かなり多くの時間を割いて下見をし、信頼関係や人脈を作ったうえで実現しているプログラムです。それでも漁師さんの中には、子どもたちが漁船に乗ることにプラスの考えでない方がおられるのも事実ですし、お寺に泊まることを快く思っておられない方もおられます。それでも使わせていただけるのは、これらの地域の方と長年にわたって関係を作ってこられた桜井一二氏(京都で自然教室を主宰。椋川にも「椋川宿」といういろいろな人が集える場をつくっている)や、毎年何回も下見に訪れ、膝をつき合わせて話をしてきた秋山俊朗君の人と人との交流があってこそなのです。 田舎暮らしや伝統文化が脚光を浴びるようになったのは、とても良いことだと思うのですが、そこに暮らしている人のことを思いやることなく、善意を消費していくだけのような活動は本当に迷惑な事だと思います。 |
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