「木割り」

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バイ
ツバキの木で作ってある。金属のくさびを打ち込むので他の木ではすぐに穴があいて使えなくなってしまう。もちろん邦雄さんの手作り。
バイでくさびを打ち込むたびに、木の中の方からメリメリいう音がして、割れていくのがわかる。
これなしに木割りはできない。

山で木を伐って、作業場まで落とすとアライ(太い)木は割る。これが木割り。アライ(太い)ままでも炭にはなるのだが良い炭にはならない。
作業場について見渡すとアライのがごろごろ転がっている。「たくさん割らんならんのですね」と尋ねると「この山はおおかた50年伐っとらんのや。だからアライんや。昔は30年くらいで伐っとったから、こんなにアライもんは無かったんや」と邦雄さん。

作業場のすぐ上で、伐採し、斜面を利用して木を落とす。斜面は勾配が30度以上あって、かなりの急斜面。ここで木を切るのもかなりの重労働。
道具:左から
ヨキ、ナタ、バイ、チェンソー

太さが5,6寸(約15〜18cm)くらいの木は2つ割り。それ以上のものは4つに割る。

1.ナタを木口に打ち込んで、小さい割れを入れる
木をまたいでナタを振り下ろすだけなのだが、真ん中にすぱっと打ち込むのはなかなか難しい。
邦雄さんがやっているの見ていると簡単そうなのだが・・・。
邦雄さんの見てるのを観察していると、打ち込む力加減と、刃を当てる角度にコツがありそうだ。
何本目かにしゅぼっと気持ちのいい音がした。ホントにすかっとする音。気持ちいい。
邦雄さんにも「おっ!ええ音がしとるぞ」と褒められた。

2.できた割れを、ヨキ(斧)で広げる
これは力は要らない。コントロールだ。ナタで作った割れのところにヨキを降りおらさないと意味がないのだが・・・。
うまくいかないと4回5回と振り下ろさなくてはならなくなる。これが一番難しかったかなぁ。

3.割れたところにくさびを差し込み「バイ」で打つ

とにかくこれがきつかった。3本目ぐらいにはもう額から汗が出てくるし・・・。
くさびめがけて
バイを
振り下ろす!
くさびが食い込み、割れが拡がる。
足元の方にも伸びている。
足元の方に伸びた割れに、さらにくさびを入れ、
またバイで打つ。
2つ割りぐらいの木なら、これですかっとくさびが入り、割れてしまう。
もっと太かったり、根本や枝分かれしている部分を割るときはもう大変。さらに3本目、4本目とくさびを打っていく。
左の写真では、木を裏返してくさびを打っている。
木の繊維がよじれたりしているから振り下ろすときにもかなり力がいるし、うっかりするとくさびが跳ねて、自分の目の前に飛んでくることもある!
昼飯後、午後の仕事の掛かりには腕の筋肉がこわばってしまって、ほぐれるまで痛かった。
4.割った木を積んでいく
4mくらいの幅で杭を打ち込んであって、その間に木を積んでいく。窯立ての作業がしやすいように、短めの木は端に、長い目の木は中の方に並べて積んでいく。杭の高さ(約1m40cm)までいっぱいになると、一窯分の木が準備できたことになる。
うまいこと作ってあるもんだなぁ、と感心。

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