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ガンバラシ(願晴らし) 山の幸・海の幸が奉納される
○今年の紅葉
紅葉がきれいな季節なのですが、今年はもうひとつ冴えません。いつもは真っ赤になる分校のモミジも、茶色く枯れたようになっています。「昔だったら、願晴らしがすんだらヤマイモの葉は残ってへんかった。10月半ば過ぎたら霜が降ったもんや」と椋川のおばさんたちは言われます。冷夏や酷暑、暖冬などの異常気象は、夏や冬に認知されやすいのですが、実際は春にも秋にも異常気象の症状は現れているのです。

○お宮さん行事の簡素化
10月31日ガンバラシ(願晴らし)がありました。1年間つとめた宮守りさんが次の宮守りさんと交代する大切な行事です。宮守りさんは年齢順に回っているのですが、担い手がなくなり、それ以上年齢を下げれなくなると、またもう一度年齢を上げて(還って)順番が回り始めます。今年、宮守り当番が75歳まで還ったのですが、今回でなんと5回目。新しくつとめる井上芳太郎さんは実に6回目の宮守りさんなのです。本当に苦労しながらもお宮さんを守っているのです。
 でもこの11月からお宮さんの行事は、かなり簡素化されます。原因は高齢化。寒い時期にお宮さんの祭壇を素足で昇り降りするのは、高齢の方にはかなり大変なこと。本当に残念なことですが、宮守りさんの健康のことを考えると仕方ないことだと思います。それから、もう一つの原因があると思います。それは盗難事件の影響。今回のガンバラシに合わせて、盗難された毘沙門天像のご真影が、代わりに安置されました。写真ですが初めて毘沙門天の姿を拝ませていただいたのですが、とても立派な像で、改めて窃盗団への怒りがこみ上げてきました。今までお宮さんを大切に守ってきた椋川の人にとって、その喪失感というのは相当なものだと思います。何か張りつめていたものが切れてしまったような、そんな気がしてしまいました。

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